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EPWING for the classics
問題点
全般的な問題点
- 内容の正確性の保証がない。実際、紙版と見比べると、細々異なるところがある。装飾上の違いは無視しても良いが、ミスタイプ、文や語の脱落が無いという保証はない。誰も保証してはくれない。正式な調査では、紙版や他の辞書と併せて確認する必要がある。
羅英辞典の問題点
ELDのテキストデータの問題点
- 英訳は斜体表記となるはずだが、そうなっていない箇所が(おそらく全編に渡って多数)ある。これは、Perseusのテキストデータがそうなっているからである。全編に渡ってチェックし、修正するのは非常に困難である。
- 例:ab-aliēnōで、EPWING版・Perseus Web上では「Fig., to separate, remove, abstract」は、紙版では「Fig., to separate, remove, abstract」
- 巻頭の"Brief Helps for Latin Readers"で、本来は表形式になるところが、プロポーショナルフォントで表示すると縦の並びがずれるが仕方がない。
- 巻末の"Table of Roots"は大久保が入力した。誤植が残っている可能性がある。印刷のかすれのため、文字を誤認識している可能性がある。
- EPWING形式への変換作業中に発見した誤植、XMLデータとしての誤りなどを60カ所ほど修正した。ギリシア文字のベータコード表記の誤りも20カ所ほどあった。
LSのテキストデータの問題点
- ギリシア語表記部分について、新種の表記法あるいはタイプミスと思われる箇所が、約170カ所ある。
- 紙版にはヘブライ文字を使った解説が所々あるが、英語に翻訳されてしまっているようだ(詳細未調査)。
- その他、詳細未調査。
Web上のPerseusの問題点
今回の作業で、Web上で公開されているPerseusの辞書の問題点も見つけた。EPWING版では紙版と同等になるよう、出来る限り対応した。
- 辞書のテキストデータに技術的な問題点がある(ギリシア文字のベータコードが不正など)場合、表示が正しくないか、そもそも項目が表示されない。
- 例:Achaemenēsで、解説に出てくるἈχαιμένηςのベータコードに誤りがある(Ἀは"*)a"なのに"*a)"となっている)ため、Web上ではἀχαιμένηςと、1文字目が小文字になっている。
- 例:Diēspiteで、解説に出てくるΔὶσπατήρのベータコートの途中に改行や余計な空白が入っている。他に数カ所あった。Web上でこの語を検索すると、該当語無しとなる。
紙版ELDの誤植
- stipulaの語源として[STIPA-]となっているが、巻末の"Table of Roots"にあるのはSTIP-。
- abaliēnātiō, īnis は abaliēnātiō, ōnis の誤植だと思われる(チケット#18353)。
希英辞典の問題点
MLのテキストデータの問題点
- 最初の半ページ(α)のデータが無い。そこは大久保が入力した。
- 単に変化形から別の見出しを参照させるような項目のデータは無い。これはPerseusには、別途膨大な変化形データがあるため省略したと思われる。
- ΐ の分離記号( ̈ )が欠けていることがある。これが問題なのか、無視して構わないのか、私には分からない。
- 紙版では大文字表記となっている見出しが、小文字のままであることがある。見出しを大文字にする指定として、ベータコードに!を追加したようだが、これがあったり無かったり、その文字のある位置がずれていたりする。
- ベータコード部分をくくるタグが欠けていることがあった。そのタグがないと、単なる文字列としてそのまま表示してしまう。機械的に発見できた約100カ所は修正した。
- 紙版にはないダガー文字( † )が数カ所混入していたが、除いた(ἀνάθεμαなど)。
- 韻律の表記が書き換えられていた(Παιάνの解説の最後で、長短短短・・となっている箇所が"in any order"となっていた)。
- 語源に関する注釈が、紙版では項目の最後にあったり、文中にあったりする。テキストデータでは記述位置までは紙版と同じでないことがある。(例:ἀάωなど)。
- 例文の出典で、略記の前に"id="が付いていることがあったが、消した。新約聖書の略号が紙版のN.T.でなくてNTestになっているのは、そのままとした。
- EPWING形式への変換作業中に発見した誤植、XMLデータとしての誤りなどを300カ所ほど修正した。
LSJのテキストデータの問題点
- ギリシア語表記部分について、新種の表記法あるいはタイプミスと思われる箇所が、約4200カ所ある。
- その他、詳細未調査。
Web上のPerseusの問題点
- ギリシア文字列をベータコードをのまま表示している箇所がある。
- ギリシア文字変換処理自体の欠落。例:διαμφίδιος【diamfi/dios】
- 特殊なベータコードの変換表示漏れ。ギリシア文字の符号( ʹ と ͵ )はベータコードで、#, #22である。これがそのまま表示されていたり、表示されているのが単なるアポストロフィ(')やカンマ(,)の事がある。例:βῆτα、σῖγμαなど。
- ベータコード表記の独自拡張に対応していないため、表示が誤っている。
- 例:ἀείρω【a)ei/rw】で、紙版での「ἀρῶ [ᾱ] 」のベータコードを"a)_rw="としている。Web上では、ἀ̄ρῶと表示される。EPWING版では紙版と同じにした。同様の変換パターンは数十あった。
- 例:διαμφίδιος【diamfi/dios】で、紙版での「δι-αμφίδιος [φῐ]」のベータコードに"f^i/"が出てくる。Web上ではベータコードのまま表示されている。EPWING版では、紙版と同じにした。同様の変換パターンは数十あった。
- 例:ἄλαλκεの解説に「From ΑΛΚ」とある。テキストデータでは"!alk"となっているが、本来のベータコードでは"*a*l*k"でなければならない。EPWING版では正しく大文字にした。Web上では"From !αλκ"と表示される。170カ所ほどある。